知っておきたい!食中毒の基礎知識。
目次
1、食中毒とは
2、種類と原因、特徴
3、予防三原則
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食中毒とは、ウイルスや細菌などに起因する感染症です。
特に、梅雨ら9月頃の高温多湿時期に、細菌がもたらす食中毒が多く発生します。
食中毒菌が増殖していても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしないので、注意が必要です!
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よく耳にする食中毒(潜伏期間)と、①原因、②特徴についてまとめてみました。
◎カンピロバクター(1~7日)
①食肉全般、特に鶏肉、井戸水
②下痢や嘔吐など、一般的な食中毒の症状
◎サルモネラ(6~72時間)
①生肉、特に鶏肉と卵
②吐き気・腹痛・38℃前後の発熱・下痢など
◎黄色ブドウ球菌(1~3時間)
①調理する人の手から感染
②激しい吐き気・嘔吐・下痢・腹痛など
◎腸炎ビブリオ(8~24時間)
①魚介類
②下痢・腹痛・吐き気・嘔吐・発熱など
◎腸管出血性大腸菌<O157など>(3~8日)
牛レバー、ローストビーフなど
激しい腹痛と水溶性の下痢、血便、一過性の発熱
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食中毒の予防3原則は「つけない」「増やさない」「やっつける」です!
「つけない」
食材を扱う前後には、しっかりと手指を洗いましょう。
肉や魚は、他の食材に触れないよう、ラップなどでしっかり包んで冷蔵庫で保存しましょう。
まな板や包丁などのキッチン用品にも気をつけ、調理する食材ごとにしっかりと洗い、菌を残さないようにしましょう。
「増やさない」
食材は、すぐに冷蔵庫・冷凍庫に入れましょう。
冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に保つように、詰め込みすぎに注意が必要です。
「やっつける」
多くの細菌は、75℃以上で1分以上加熱することで死滅します。食材の中心部までしっかり加熱調理を十分に行えば、大抵の食中毒は防ぐことができます。
しかし、加熱しても死滅しない、冷蔵庫の低温でも増殖する菌もあります。
体力が落ちているときや、体調がすぐれないときは、生ものを食べるのは避けましょう。
食事後、異変を感じたら、無理をせず早めに受診しましょう。